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2・5静岡県中小業者集会  県内中小業者ら約100人が参加!

遅くなりましたが、2月5日の県中小業者集会の報告です!

静岡県中小業者集会を2月5日に行いました。記録によると1980年から毎年開催しているので、今年で39回となります。
実行委員会では、翌日が全国中小業者決起大会(東京)のため今年は参加が少ないかも?と心配していましたが、静岡県庁で行った午前の県懇談に県内各地から約70人、午後の集会&パレードから参加者が増え約100人が参加しました。

午前の県懇談では、1月、県国民大運動・知事交渉で出した要求と同じく、地元業者の仕事起こし、水回りのリフォームなどで県民の住宅環境改善、双方でメリットがある住宅リフォーム助成制度の新設を求めました。
県が進める「TOUKAI-0」 と連携し、住宅耐震化をもっと進めることにも繋げてほしいと参加者が何度も訴えましたが、最終的にこの日の回答では「個人の資産に予算を割くことはできない」といったものでした。
県中小企業・小規模企業振興基本条例で、中小規模企業の経営を守り発展をめざしていく「経済産業部」と、県民の住環境整備に取り組む「くらし・環境部」が、縦割りの枠を超えて先進的な取り組みを・・・と強調しましたが、なかなかこの壁を破ることができません。

経営管理部には、県内の中小零細業者が滞納している税金を、滞納整理機構との約束通りの金額で、毎月支払っていたにもかかわらず、昨年12月末(大晦日の2,3日前)に突然自宅に来た職員に差押えを宣告され、テレビとバイクのキーを持ち帰られた問題について訴えました。
これまでの経緯から本人も滞納を解消したいという思いが強く、悪質な滞納者とは言えない。
長期にわたる納付計画で差し押さえがやむを得ないとしても、大晦日直前にテレビなどを持ち去ることはないのでは・・・と迫りました。

県担当者は「滞納整理機構は独立した機関なので、返答しようがない」と回答しましたが、「整理機構に県の職員3人を管理職級で出向させている以上、全くの独立した機関とは言えず、厳正な指導・注意をしてほしい」と訴えました。

この他、国民健康保険の問題、建設業の元請・下請間の問題など、多岐にわたる内容で懇談しました。
県中小企業・小規模企業振興基本条例が制定され丸2年が経過し、県商連を代表し、藤枝の西野匡彦さん(40代・木工業)が振興会議に参加されています。この間、2回の振興会議がありましたが、当初こちらが予想していた会議と違い、すでに決まった県の施策について映像や資料で説明され、これから作っていくものに意見ができるものではない状況について今後の改善を求めました。
同席した平賀高成県議も、条例制定後、中小企業予算が増額されたとはいえ、なかなか実効性ある具体的施策が出てこない、中小零細業者の実態にそぐわない内容などについて「はっきりした考えを聴かせてほしい」と県担当者に何度も質問しました。

※ 懇談の内容については現在音声データの文字起こしを進めていますので、完了次第、民商に送ります。

午後からは会場を移し「2・5静岡県中小業者集会」を開催。会場受付で県婦人部協議会の川島会長が主に作ってくれた 鈴付きの要求うちわ(吹き出し型)を手渡すと、さっそく振って鈴をチリチリ鳴らすなど参加者の笑顔が溢れました。

激励あいさつに駆けつけてくれたのは、島津幸広前衆議院議員、鈴木ちか参院選予定候補、県商連顧問でもある平賀県議には、激励に加え国政と県議会の情勢報告もしていただきました。
県労働組合評議会の菊池仁議長は、この日、他の経済団体と懇談を終えてから駆け付けてくれ、経済団体との対話の様子や春闘について語り、「中小業者と労働者が一層団結して、労働者の賃金アップで地域経済循環を実現しよう」と呼びかけました。

午前に行った県懇談の中身について、民商事務局長らが報告し、参加者から懇談に参加した感想や「春の運動」で仲間を増やす決意表明。
集会アピールは満場一致で採択されました。

集会後は会場前の青葉通りに整列しパレード出発!
「あげるな、あげるな消費税!」「改憲・増税必要ない!」「守ろう元気な地域の業者!」と鈴を鳴らしながら商店街や道行く人にアピール。
初めて参加した天竜民商の会員夫婦は、「大きな声でアピールしながらパレード、とっても気持ちよくストレス発散になった。また必ず参加する」と感想を語っていました。

今回の県懇談の結果について今後も県下の民商・中小業者の意見を参考にしながら、新たな切り口でまた懇談に臨みたいと思います。