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久保山愛吉氏追悼焼津行動 9.23焼津のつどい

1954年3月1日、ビキニ環礁でのアメリカによる水爆実験で被災した第五福竜丸(焼津船籍)無線長・久保山愛吉氏の命日である9月23日、「久保山愛吉氏 追悼焼津行動 9.23焼津のつどい」(3.1ビキニデー実行委員会主催)が開催されました。

コロナ感染拡大による緊急事態宣言下のため、今年はウェビナーによるオンライン開催で、メイン会場とした県商連会議室から発信しました。

久保山愛吉さんと共に第五福竜丸乗組員として被爆され、今年3月に亡くなられた大石又七さんの義妹である河村恵子さんが講演されました。

被爆した大石さんと結婚したお姉さんの苦労、一方的な被害者であり被爆による体調不良や後遺症に悩む乗組員、そしてその家族に対する誹謗中傷や嫌がらせのお話は、本当に恐ろしく思いました。

2011年の福島第一原発事故後、被災地の子どもたちが転校先でいじめに遭うなど数々の事実が現代でもあります。「67年前のことだから」ではなく、被爆という事実が一人の人間の人生を変えてしまうのは今も昔も何も変わっておらず、核は人間と共存できない廃絶するべきものなのだという思いを人類が共通して持つことしか解決策はないのだと改めて感じさせられました。

講演の後、御殿場の渡辺希一さんから日米共同訓練が常態化するなど新たな段階に入った東富士基地の監視行動とたたかいについて、日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名推進静岡県連絡会の志田剛事務局長から署名推進の取り組み状況について、最後に静岡大学農学部出身で現在地球環境問題に取り組んでいる神澤清さんから気候変動への対策の必要性を街頭や講演活動で訴えている活動について、それぞれ発言がありました。

1人7分ほどでしたがどのお話も大変興味深く、機会をつくり時間をかけ詳しく伺いたい内容でした。

全体で2時間の「焼津のつどい」でしたが、午前の墓参行進には約50人が参加され、午後のWEB配信に78ヵ所から接続があったことが報告されました。WEB参加も準備された複数の会場に少しずつ人が集まって視聴されたため、実際の参加者数は200人以上になると思われます。

最後に成瀬運営委員代表が「WEB開催で例年現地に参加できない方も参加できた点はとても良いことだが、やはり来年は焼津に集まり顔を合わせて『焼津のつどい』を開催したい」と思いを語り閉会となりました。